人と石との深い関わり

パワーストーンという言葉が使われるようになったのは1990年代頃からです。

今のように一般的に天然石をブレスレットとして手首に付けたり、ペンダントとして首に掛けたりするようになったのはそんなに古いことではないのです。

そう聞くと、パワーストーンというのは単なる近年の流行なの?と思ってしまうかもしれませんね。

パワーストーンという言葉の歴史はそれほど古いものではないものの、石というものの歴史となると、一気に何百年、何千年、何万単位でさかのぼることになります。

地球が誕生したのは今から46億年前と言われているのに対し、世界史として記録が残っている時代という意味での人類の歴史を見ると、紀元前も含めて5000年くらいでしょうか。

地球誕生から現在までを1年間とすると、人類の誕生は大晦日の夜遅くになると言います。

ここで石の歴史ということに目を向けてみると、石は地球誕生の初期からこの地球上に存在していたと言えます。

石の立場からすると、人類はかなり最近の生き物ということができるでしょう。

有史以前の何万年前には、旧石器時代、新石器時代といった、石と密接な関わりのある時代があります。

石で様々な道具を作ってきた他、石や鉱物を細かく砕いた粉を使って洞窟などの壁に絵を描いたものが残っています。

壁画では、スペインのアルタミラ洞窟、フランスのラスコー洞窟などは有名ですし、イギリスのストーンヘンジのような巨石を組み合わせた遺跡があったり、日本でも巨石を祀っている神社があります。

古来より石に宿るパワーを人々が信じていたことがうかがえるものです。

パワーストーンを身に付けたり、部屋に置いたりすることは、連綿と続く石と人との関わりのひとつのカタチと言えるでしょう。