年賀状の時期、「来年の干支(えと)は?」と気になりますよね。
干支は12年に1度、同じものが回ってくるように思いますが・・実はそれぞれの干支は5種類ずつあります。
ですから本当は名前は毎回違うのです。
同じトラ年でも「丙寅(ひのえ・とら)」、「壬寅(みずのえ・とら)」など、それぞれ名前が違います。
これは十二支の動物の前に、十干(じっかん)というものをつける呼び方なのです。
「六十干支(ろくじっかんし)」とも呼ばれます。
【十干(じっかん)】
甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)
【十二支(じゅうにし)】
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)
十干のうちの半分(5個)と十二支(12個)の組み合わせが60通りになりますので、例えば「ひのえ・とら」という年は60年に1回、回ってくるといえます。
つまり毎年同じような繰り返しに見えても、1年ずつ違う60種類の年の名前があるんですね。
60年で1周するわけです。
一生に1回か、多くても2回しかめぐってきません。そうすると1年ずつが大切に思えてきますね。
今年2021年は、「辛丑(かのと・うし)」ですが、次の「かのと・うし」は60年後の2081年。
もしかするともう二度と「かのとうし」の年には会えないかもしれない・・と思うと、今年1年を大切に生きられるかもしれませんね。