石と人との関わりの歴史

石と人との親密な関わりが古来より続いていることは、紀元前300年代にすでに、アリストテレスが関与したとされる「鉱物書」という書物が出されていることからもうかがい知れます。

また、古代ギリシャの詩人オルフェウスによる「リティカ」という石の詩集があり、古代ローマのプリニウスによる37巻にも及ぶ「博物誌」にも、岩石や宝石についての記載があります。

中世ヨーロッパの時代には、石についての学問的な側面よりも、石の神秘性、魔術性といった部分に焦点を当てた書物が多く出されていて、その中でも、マルボドゥスが記した「石について」という本がよく知られており、医薬的効能についても記述されていて、パワーストーンの古典とも言えるものでしょう。

その後も石についての書物は数多く出されており、人々がいかに石、宝石、鉱物に対して関心を持っていたかということを物語っています。

さらに、神の教えを説く聖書の中にも石や宝石に関する記述が2000箇所もあると言われていて、石や宝石が、神秘性と深い関りを持っていることが分かります。

このように歴史を通して、人と石はともに生活を築き、石を愛で、そのエネルギーを授かってきているのです。