エメラルドを愛したクレオパトラ

石については、語り継がれているいろいろなエピソードがあります。

有名なところでいえば、エメラルドをこよなく愛した古代エジプトのクレオパトラの物語があります。

クレオパトラは、なんと自分専用のエメラルド鉱山を所有していたと言われています。

また、クレオパトラと言えば、眼のふちに青いアイシャドウを付けている姿を思い浮かべる人も少なくないと思いますが、あれは、マラカイトという石を細かく砕いて粉状にしたものを化粧品として使用していたと伝えられています。

また、化粧品という位置づけだけではなく、目の病気を防ぐ薬効説や、魔除けとして使われていた節、創造力や洞察力を養うためのパワーストーン説など、さまざまな説があります。

古来より石は、人と深く繋がっていて、お守りや護符として袋に石を入れて持ち歩いたことに始まり、石を加工して形を整えたり磨き込んだりして、剣や弓といった武器などにはめ込んで戦いの勝利や無事を願ったりするようになったと言われます。

さらには、王冠や、指輪、ネックレス、ブレスレットといったアクセサリーへの利用といったふうに用途が広がっていきました。

今日、私たちが身に付けるおしゃれのための装飾品も、もともとはお守りや護符としてのルーツがあるのです。