パワーストーンをはじめとする鉱物には硬さを示す、モース硬度という指標があります。傷つきにくさ、と言っても良いでしょう。モース硬度は、いちばん硬いダイヤモンドを10として、数字が小さくなるほど傷つきやすいものです。
<モース硬度の例>
モース硬度10 ダイヤモンド
モース硬度9 ルビー、サファイヤ
モース硬度8 トパーズ
モース硬度7 クォーツ
モース硬度6 長石
モース硬度5 アパタイト
モース硬度4 フローライト
モース硬度3 カルサイト
モース硬度2 石膏
モース硬度1 滑石
パワーストーンにおいての硬度は、その石の持つエネルギーの強さの指標のひとつでもあります。硬度の高いパワーストーンは、簡単に傷つくことがなく頼もしい存在となりますが、身に付ける人が弱っているときには、パワーが強すぎて疲れを増幅させてしまいかねないこともあります。そんなときは、硬度の低い石が、細やかな癒しを与えてくれるかもしれません。
パワーストーンの強さというのは、モース硬度で示される傷つきにくさの他、靭性(じんせい)という、衝撃に耐えられる強さ、割れにくさを表す指標もあります。ダイヤモンドは最も傷つきにくいけれども、金づちで叩いたときには割れやすく、逆に、パール(真珠)や翡翠(ヒスイ、ジェイド)は傷つきやすいけれども、衝撃に対しては強くて割れにくいといったことが言えます。
概して、硬度の高いパワーストーンは他人に影響されにくいエネルギーを宿し、靭性の高いパワーストーンは粘り強さ、本質的な強さを持っているとされています。
人も同じで、パワフルな友人が魅力的である一方で、デリケートで癒されるような友人も同じく魅力的でしょう。
パワーストーンの硬度や靭性も、どういうものが良いということではなく、自分の精神状態や体調に合わせて、硬度の高いもの低いもの、靭性の高いもの低いものを持ちかえてみることをおすすめします。